今回はコニャックのクリュについてお話します。
ワインの話で良く出てくるアペラシオン。
日本語では「原産地呼称統制」と訳されるもので、アペラシオン範囲内でのみそれを生産することが認められています。
目次
コニャックのアペラシオンは?
コニャックのアペラシオンは「Cognac(コニャック)」の一つのみと思いがちですが、意外と他にも2つ存在します。
それは「Eau-de-vie de Cognac(オー・ド・ヴィ・ド・コニャック)」と「Eau-de-vie des Charentes(オー・ド・ヴィ・デ・シャラント)」。
コニャックのクリュについて
ワインと異なり、コニャックには6つのクリュが存在します。
クリュって何?って感じですよね。
ワインではグランクリュとかプルミエクリュとかいう区分が存在しますが、コニャックは?
クリュとはCruと記載し、辞書によると
〈フランス語〉クリュ◆ワインを醸造するブドウ園
とのこと。
一応コニャック生産地域ではそれぞれのクリュの良否はありません。
ただ、それぞれのクリュに依って生産されるコニャックの性格が変わるので今回はそれをご紹介!
クリュの地図
毎度おなじみ(になればいいな)私が自分で作った地図。
色でそれぞれのクリュを分けて表現しています。
コニャックという町はグランドシャンパーニュというクリュの中に在ります。
蒸留や熟成をした場所、ではなくブドウが収穫された場所でクリュが決定されます。
それぞれのクリュについて
今回は簡単にそれぞれのクリュの特徴をご紹介します。
「グランド・シャンパーニュ」「プティット・シャンパーニュ」
この2つは超熟向きのコニャック用ブドウを生産する場所として有名。
シャンパーニュという名前はシャンパーニュ地方と同じような土壌(=石灰土壌)を持つ場所を表しています。
《Grande Champagne(グランド・シャンパーニュ)》
Segonzac(スゴンザック)の街を中心に在るクリュ。
一番繊細なコニャックを生産する場所として有名です。
花の香りが主体のコニャックを造る場所。
《Petite Champagne(プティット・シャンパーニュ)》
グランド・シャンパーニュと比べると石灰土壌の厚さが薄くなります。
グランド・シャンパーニュ同様、花の香りが主体のコニャックを造る場所。
《Les Borderies(レ・ボルドリー)》
一番小さなクリュがこのボルドリー。
2つのシャンパーニュに比べると、成熟速度が速いのが特徴。
スミレの香りを持つコニャックを造ります。
《Les Fins Bois(レ・ファン・ボワ)》
ここのクリュを使って生産されているコニャックは、すべてのコニャック生産量の40%も!(面積最大)
粘土石灰質の土壌を持つが、ジュラ紀のとても硬い石灰、そして石が沢山ある土壌。
丸さとしなやかさと持つコニャックができる。
《Les Bons Bois(レ・ボン・ボワ)》
砂地の多い土壌を持つ。
ファン・ボワ同様、丸さとしなやかさと持つコニャックができる。
《Les Bois Ordinaires(レ・ボワ・オーディネール)》
コニャック生産量の2%のみを生産しているクリュ。
砂が多く、大西洋に面しているため、熟成も早く、ミネラル豊富なコニャックを造る。
そして、そして!
《Fine Champagne(ファン・シャンパーニュ)》
あまり目にしないこのクリュは、グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュのみのブレンドで名乗ることを認められています。
ちなみに、グランド・シャンパーニュが50%以上含まれる必要があります。
レミーマルタンはこのクリュのみ生産しています。
最後に
一つの事をマニアックに語ろうと思うと、どんどん文字数が増えていきます…(^^;
来週はコニャックの飲み方について書こうかなぁと思っています(^^♪
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