プリムール2024 Day1/Château Smith Haut Lafitte

プリムール2024

まだまだペサックレオニャンのワイナリーでのテイスティングは続きます。

次は個人的にとても、とても思い入れのあるワイナリー、シャトー・スミス・オー・ラフィットです。

今年から会場が2分化されたのですが、私たちは昔ながらのシャトー内のテイスティングルームに案内されました。

来年は新しい方に行きたいなぁと思いつつ、それまでにワイナリー訪問もしたいところ。

2024年について

説明してくれたのは栽培のトップであるニコラ氏。

昨年の収穫が終わり、年明け1月まで湿度が高く、雨が多く、気温もそれほど下がらない冬でした。

それによりぶどうの成長速度が速くなりました。

さらに、ベト病の被害もあったそうで収量が減っています。

どこのワイナリーで言われたのかは忘れましたが、2024年にベト病の被害ゼロを謳っているワイナリーは嘘をついているか、何か特別な魔法でも使っていると言うほど、ベト病の被害がボルドー全域にわたってあった年です。

対策として普段より摘葉を多く行い、ブドウ周りの風通しを良くしたとのこと。

醸造時は普段より50%ピジャージュの回数を減らしたとのことです。

今回素敵なワインと思ったところは醸造時の手数を通常より減らしている印象でした。

そして熟成も樽の焼きは中程度でゆっくり熟成するとのこと。

自社に樽工房を持っているので、樽の焼き加減とかを細かく調整できるのも強い。

白ワインは収穫時に選果によって80%を除いたので、凝縮感があり、長期熟成してこそ真価を発揮しそうです。

ワイン

赤白合わせて5種類のワインを試飲しました。

Château Le Thil

~シャトー・ル・ティル~

  • ブドウ品種:
    • 94%メルロー
    • 6%カベルネ・フラン
  • 収穫日:9月18日~10月9日
  • 新樽使用:30%

2012年に買収されたこのワイナリーは個人的な思い出が強すぎて、色眼鏡をかけてしか評価ができないワイン。

幸せな思い出が脳内を巡るので、必然的に素晴らしいワインになります。

粘土土壌や粘土石灰土壌の上に位置していて、右岸に似た土壌です。

それによってフレッシュで軽やかなワインを造り出すことができています。

後味はそれほど長くないけれど、きれいな果実が美しいワイン。

Le Petit Smith Haut Lafitte

~ル・プティ・スミス・オー・ラフィット~

  • ブドウ品種:
    • 60%カベルネ・ソーヴィニョン
    • 40%メルロー
  • 収穫日:9月18日~10月9日
  • 新樽使用:30%

酸がしっかり感じられるもののキレイに整っているワイン。

果実もしっかり感じられるし、タンニンと酸のバランスもとてもいい。

スミス・オー・ラフィットはやっぱりバランス力あるなーと思わせてくれます。

Château Smith Haut Lafitte

~シャトー・スミス・オー・ラフィット~

  • ブドウ品種:
    • 67%カベルネ・ソーヴィニョン
    • 27%メルロー
    • 5%カベルネ・フラン
    • 1%プティ・ヴェルド
  • 収穫日:9月18日~10月9日
  • アルコール度数:12.5%alc.(暫定値)
  • 新樽使用:60%

酸もしっかりあるものの、しっかりフルーティで、華やかなワイン。

後味にシレックスと呼ばれる火打石が多くある土壌特有の塩味が広がります。

タンニンの質が良く、ポテンシャル発揮までにはまだまだ時間がかかりそう。

Le Petit Smith Haut lafitte

~ル・プティ・スミス・オー・ラフィット~

  • ブドウ品種:
    • 80%ソーヴィニョン・ブラン
    • 20%セミヨン
  • 収穫日:8月29日~9月13日
  • 新樽使用:50%

酸がしっかりあり、オイリーさも、果実もしっかり感じられます。

長期熟成してこそ良さがわかる、ポテンシャルを感じられます。

オイリーでまったりとした、ボルドーの超熟白ワインらしい特徴を持っています。

Château Smith Haut Lafite

~シャトー・スミス・オー・ラフィット~

  • ブドウ品種:
    • 90%ソーヴィニョン・ブラン
    • 5%セミヨン
    • 5%ソーヴィニョン・グリ
  • 収穫日:8月29日~9月13日
  • アルコール度数:12.5%alc.(暫定値)
  • 新樽使用:50%

フルーティでフローラル。

オイリーさと酸のバランスがとても良く、華やかで複雑です。

まだまだその特徴をしっかり取るには若々しすぎるので、長期熟成させてから飲みたいワインです。

さいごに

自社で樽工房を持っていることもあり、樽の焼きへのこだわりを沢山聞くことができました。

2024年は柔らかく、静かに醸造/熟成するとのこと。

赤白共に熟成を終えたら化けそうな気配がしていて、リリースされたら買ってみようかな。

久しくスミス・オー・ラフィットの見学できてないから、近いうちに見学したいと思います!

参考記事色々

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