ワイン醸造:樽熟成について

ワインの造り方

今回から、ワインを熟成させていきたいと思います。

熟成中も放置しているだけではないので、そのあたりも書いていこうと思います。

 

 

熟成する場所は?

 

ボルドーに於いてですが、フランス語ではChai à Barrique(シェ・ア・バリック)という熟成セラーで熟成されることが多いです。

バリックは日本語で樽。

つまり、樽で熟成されることがとても多いです。

 

樽についてもう少し詳しく

先ほど「ボルドーに於いて」と書いたのは、このバリックと呼ばれる樽はボルドーサイズの225ℓのものを指すからです。

ちなみに樽一つでぴったり300本のワインを取ることができます。

大抵のシャトーは、質の良いフランス中央部にある森から切り出した気を使って作られた樽を使用することが多く、これは質が良い分高いのが問題。

 

新樽について少しだけ

樽熟成でよく使われる単語「新樽」。

その名の通り、新しい樽、ということでフランスオークだと金額は1樽700€から1000€と結構高額です。

 

新樽と旧樽の違いは?

樽で熟成することで、香りやタンニンをワインに付けるという効果があります。

新樽が100の効果があると仮定すると、一回ワインを熟成させたものだと50に、またもう一回使うと25にと、半分ずつになっていくイメージです。

なので、ブドウ自体のポテンシャルが高いものにはたくさん新樽を使い、少し劣るものには旧樽を使う、ということです。

ちなみに、先ほどの数字はざっくりした目安なので、熟成期間などでいろいろ変わります。

 

樽以外での熟成も可能?

はい。可能です。

ステンレスタンクや木のタンク、Foudre(フードル)と呼ばれる樽よりは大きく、タンクよりは木の小さなタンク?大きな樽?で熟成されることもあります。

コンクリートの小さなタンクで熟成するワイナリーも最近どんどん増えてきました。

これらの選択は生産者にあって、生産者の理想のワインを造るために取捨選択されています。

 

それぞれの特色は?

樽熟成は先程も少し書きましたが、木本来の香りや色をワインにつけてくれる、という効果があります。

樽が小さければその分ワインとの接触面積も増えるので、香りの付き方も必然的に大きくなります。

同じ木でもタンクでの熟成は、ワインと木の接触面積が少ない分、香りは樽ほど付きません。

ブドウ本来のポテンシャルが高いものに関しては木との接触面積を増やしてもおいしいワインができますが、ポテンシャルの低いものに関しては接触面積を増やすことで木の香りがブドウ本来の香りを覆ってしまうということもあります。

なので、一概に新樽の割合が多いから良いワイン、という訳ではなく、収穫できたブドウに合う熟成方法をとっているものが良いワイン、ということです。

 

まとめ

木の割合が多いから良いワイン、ということでは決してなく、どのような熟成方法で熟成されていても、それがブドウ/ワインに向き合った結果であれば美味しいワインが生まれます。

是非沢山飲んでみてください!


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コメント

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