中国人オーナーのワイナリー、シャトー・ド・ラ・リヴィエール

右岸

タイトルにもある通り、今現在は中国資本のChâteau de la Rivière(シャトー・ド・ラ・リヴィエール)です。

しかし、フランス人オーナーだったころから品質が上がっており、素晴らしいワインを生産しています!

そして、地下セラーは見もの!

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歴史

769年

Charlemagne(シャルルマーニュ)がアキテーヌを完全に征服していました。

彼は小丘の近くに、後にフロンサックとなる「Campus Francorum(カンピュス・フランコルム)」という要塞陣地を設立しました。

この陣地の北側、Rivière(リヴィエール)の敷地内に、60メートルの深さまで続く石灰の土壌を持ちます。

ここは今でもRivière(リヴィエール)の小丘と呼ばれており、その中心でガロワ人の墓の遺跡が発見されました。

1900~1925年

René Mortier-Quarré(レネ・モルティエ・クレ)氏は当時のオーナーで、18世紀に掘られた巨大な地下カーブでワインを補完するというアイデアを持っていました。

ここは温度13度で湿度100%という、ワインにとって理想的な条件のため、ここに販売までの瓶詰めされたボトルの保管もおこなっていました。

1925年

Jean Balluteaud(ジャン・バルトー)がワイナリーを買収しました。

さらに、このワインの保管に理想的なこの巨大な地下カーブを訪問者が見学できるように整えました。

この地下カーブには瓶詰めされたボトルが450の棚に入れられています。

さらに騎士団のテーブルと呼ばれる石のテーブルや、武器庫の暖炉の鋳鉄板を再現したもの、石灰岩の岩に彫られた美しい扉や、素晴らしい長さのギャラリーを持ちます。

1960年代

Jacques Borie(ジャック・ボリー)は45haのブドウ畑の再構築を始め、これによりフロンサックで最も素晴らしい畑へとなりました。

さらに彼は現在も使われている金色のラベルを造りました。

1962年

今現在地下セラーに眠る一番古いビンテージ1962年を醸造してのも彼です。

 

ディレクターであったJean Leprince(ジャン・ルプランス)氏はブルターニュ農業協同組合(1962~1972年)をつとめ、1972年から1988年までPinault(ピノー)グループの取締役を務めました。

1994年

Jean Leprince(ジャン・レプランス)氏はボルドーワインのネゴシアンとして有名になり、当時いくつかの有名ワイナリーやネゴシアン、箱製造業や樽会社、印刷業者の所有者でした。

 

Leprince(ル・プランス)家が所有していた当時、ワイナリーは55haまで大きくなり、建物や醸造室の大規模工事を行いました。

さらに、醸造コンサルタントMichel Rolland(ミッシェル・ローラン)の力添えもありました。

2002年2月

オーナーが事故死してしまったために、翌年家族はワイナリーを売却せざるを得ませんでした。

2003年

James Grégoire(ジェーム・グレゴワ)がワイナリーを買収しました。

醸造コンサルタントClaude Gros(クロード・グロ)と共に、ブドウ畑や醸造室、建築物の維持と改修に投資を行いました。

2013年12月

James Grégoire(ジェーム・グレゴワ)は家族の同意の元、ワイナリーの売却を決定しました。

Château de la Rivière(シャトー・ド・ラ・リヴィエール)は中国雲南省のホテルを所有し、プーアル茶の生産者でもあるBolian(ボリアン)グループがワイナリーを買収しました。

1997年からワイナリーのゼネラルマネージャーであるXavier Buffo(グザヴィエ・ブッフォ)にワイナリーに関する決定を任せます。

しかし、James Grégoire(ジェーム・グレゴワ)新しいオーナーとその息子が無くなるというヘリコプター事故に見舞われました。

 

生産ワイン

  • Château de La Rivière
  • Les Sources de Château de La Rivière
  • ARIA
  • Le Blanc de Château de La Rivière
  • Le Rosé de Château de La Rivière

5種類のワインを生産しています。

内、上から赤ワインが3種類AOPフロンサックで、白ワインはAOPボルドー、ロゼワインはAOPボルドーロゼで生産しています。

CHATEAU DE LA RIVIERE

ファーストワイン、Château de La Rivière(シャトー・ド・ラ・リヴィエール)年間16万本生産。

メルロー主体で、しなやかながらに重厚感もあるワイン。

LES SOURCES DE CHATEAU DE LA RIVIERE

Les Sources de Château de La Rivière(レ・ソース・ド・シャトー・ド・ラ・リヴィエール)はセカンドワイン。

年間10万本程度生産しています。

ちなみに2種類ラベルがあるんやけど、販売国によって変えてるだけで中身は一緒。

ARIA

ARIA(アリア)はワイナリーの持つ一番いい区画から採れたブドウのみを使ったキュベ。

年間1万5千本生産と、他のワインより生産量が少ないです。

LE BLANC DE CHATEAU DE LA RIVIER

Le Blanc de Château de La Rivière(ル・ブラン・ド・シャトー・ド・ラ・リヴィエール)はその名の通り白ワイン。

年間5千600本程度生産していて、ソーヴィニョン・ブランとソーヴィニョン・グリの2品種のみを使っています。

LE ROSE DE CHATEAU DE LA RIVIERE

Le Rosé de Château de La Rivière(ル・ロゼ・ド・シャトー・ド・ラ・リヴィエール)はロゼワイン。

ボルドーロゼにしては珍しく、直接圧搾法でつくっています。

(ボルドーワインはセニエ法で造られたロゼワインが多い)

年間1万9千本生産で、メルローとカベルネ・ソーヴィニョンのみを使っています。

ブドウ畑

100haもの畑を所有していて、フロンサックで一番大きなワイナリーです。

4種類のワインを生産しているので、ブドウ品種も様々です。

白ブドウは

  • 3分の2ソーヴィニョン・ブラン
  • 3分の1ソーヴィニョン・グリ

を栽培しています。

ロゼ、赤ワイン用は

  • メルロー
  • カベルネ・ソーヴィニョン
  • カベルネ・フラン
  • マルベック

を栽培しています。

収穫と選果

9月中旬から始まる収穫は60人くらいの収穫者と共に手摘みを行います。

が、手摘みで行っているのは赤ワインのファーストワインと白ワイン

セカンドワインとロゼワインは機械収穫を行っています。

元石切場

このワイナリーは珍しく、醸造施設の見学はできません。

と言うのも、それ以上に見せたいものがあるから。

それが、サンテミリオンにもある元石切場だった、石灰の地下セラーです。

このワイナリーだけで8ha25㎞にわたる地下回廊を持っています。

元石切場と書きましたが、ここを掘っていたのが15~18世紀のころ。

1925年からはワインの保管庫としても使用しています。

熟成

地下の元石切場、回廊内でワインを熟成します。

毎年新樽を9社から600樽程度購入していて、12か月熟成

3分の1新樽3分の1は1度ワインを熟成した樽残りの3分の1は2度ワインを熟成した樽を使用しています。

まとめ

ブドウ品種

白ブドウ

3分の2ソーヴィニョン・ブラン

3分の1ソーヴィニョン・グリ

黒ブドウ

メルロー

カベルネ・ソーヴィニョン

カベルネ・フラン

マルベック

熟成期間

12か月

新樽使用率

3分の1

 

ワイナリー情報

Château de la Rivière(シャトー・ド・ラ・リヴィエール)

住所;rue Goffre, 33126 La Riviere

電話;+33 5 57 55 56 56

 

参考記事

ワイン醸造:アルコール発酵について。

AOCボルドーで認められている品種(赤/白/ロゼ)

ボルドーワイン=ブレンドワイン

最近のボルドーワインについて

ファーストワインとセカンドワイン…って何?

材質別タンクのメリット・デメリット

 

最後に

このブログでは初めてのフロンサックのワイナリーでした。

ここはフロンサックで一番有名な所なのですが、小さな家族経営のワイナリーも色々訪問してみたいなぁ…!

このワイナリーは結婚式もできるし、宿泊もできます。

イベント時にはランチが食べれたりもするし、素敵なワイナリーです!

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コメント

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